Mipoxが展開する反射材ブランド「Ref Lite」の再帰性反射製品の製造における国際規格と測定方法について紹介します。 ※「Ref Lite」についてはこちら

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EN ISO 20471規格

再帰反射性の製品は、暗い場所や低照度の環境での知覚性を向上させ、交通事故やその他の危険から保護するために使用しています。ヨーロッパで定められた国際工業品規格の1つであるEN ISO 20471規格に基づいた製品の開発と評価は、高い品質と安全性を提供する ための重要なステップです。

製品性能の確認

EN ISO 20471規格に基づいて、製品の性能を確認するために、①洗濯試験と②再帰反射性の測定が行われます。以下はこれらの認証プロセスに関する概略です。

① 洗濯試験

EN ISO 20471では、製品の耐久性を評価するための洗濯試験が定義されています。この試験は、製品が連続する洗濯サイクルを経ることで、再帰反射性の変化の度合いを確認します。つまり洗濯を行っても製品が継続的に高い再帰反射性を維持できるかを評価します。

② 再帰反射性の測定

EN ISO 20471では、製品の再帰反射性を測定する方法が定義されています。この試験では、特定の光源からの光を特定の角度で反射した際の反射の度合いを確認します。再帰反射製品は、表面に光が当たった際に、その光を反射し、視認性を高めるものです。製品に対して斜めから光が当たった際にも高い再帰反射性を維持できるか評価します。

製品評価と認証

EN ISO 20471に合格するためには、洗濯試験と再帰反射性を外部認証機関により測定し、適切な基準を満たす必要があります。合格した製品は高視認性の要件を満たし、労働者や一般消費者の安全を向上させるための品質保証が行われたと認識されます。

Ref Lite製造検査

EN ISO 20471適合の Ref Lite製品を製造した際に、適切な品質が発揮できるか社内検査を行っています。具体的には、製造した Ref Liteと4kgの布と一緒に洗濯します。洗濯は40℃、60℃、90℃などの温度条件で行われ、洗濯回数は10~50回と製品に応じて複数回行います。再帰反射の測定は洗濯前、10回目、20回目、、と順次行っていきます。測定には再帰反射性測定器を使用します。装置の上部から特定の光を当てて Ref Liteが反射する光の量を測定します。様々な角度からの光を規定値通り反射しているかどうかの確認を行い、規格を満たした製品の出荷が行われます。

再帰反射測定器と再帰反射測定器 サンプル設置部
(画像=再帰反射測定器と再帰反射測定器 サンプル設置部)

まとめ

Mipoxでは様々な検査機器を使用して製品の品質管理を行っています。今回は Ref Liteに関する要求規格EN ISO 20471と社内での再帰反射性の検査方法をご紹介しました。