神奈川県は日本の首都圏に位置し、経済的にも非常に重要な役割を果たしています。県庁所在地である横浜市は、東京に次いで日本で2番目に人口の多い都市であり、国際的な港湾都市として知られています。また、製造業も盛んで、自動車、鉄鋼、電子機器、機械、化学製品など多岐にわたる産業が存在します。横浜市や川崎市などが工業地帯として知られ、多くの大手企業が製造拠点を構えています。都道府県別GDPランキングでは、約35兆円で第4位になります(2022年)。この日本の中核都市ともいえる神奈川県は当社として重点活動地域としており、積極的にお客様に訪問し工程の省力化や課題解決のご相談を頂いております。改めてこの地区における代表的な産業別の当社製品をご紹介させていただきます。

目次

  1. 自動車関連産業
  2. 自動車の塗装ライン用研磨材
    1. マジックタックペーパーシリーズ
    2. マジックタックペーパー WRAF-DM(フィルム基材)
  3. 自動車エンジン部品用研磨材
    1. VARIOFILM(バリオフィルム 静電フィルム研磨材)
  4. 鉄鋼関連産業(製鉄メーカー)
  5. 鉄鋼用研磨材
    1. レジンクロスベルト
    2. NPホイール
  6. 電子機器産業
  7. プリント基板用研磨材
    1. 不織布ホイール(LUB、FUB)
    2. FSPホイール
    3. TLFホイール
  8. まとめ

自動車関連産業

代表的には、日産自動車株式会社、三菱ふそうトラック・バス株式会社、いすゞ自動車株式会社等の工場があります。関連の部品メーカーも多数生産拠点を構えています。自動車の部品やボディなどの製造プロセスにおいて、研磨材が使用されます。車体の表面仕上げなどで使用され、品質向上や外観の美観を確保するために必要となります。また、エンジン部品の仕上げ研磨もあります。

自動車の塗装ライン用研磨材

マジックタックペーパーシリーズ

高い研磨性と安定した耐久力を持ち合わせた製品となります。マジック式脱着で、ペーパーの交換が簡単に行えます。ロボットによる自動機での使用にも対応可能であり省力化を実現することができます。塗装、プレス、溶接工程など様々な分野でも使用されます。

マジックタックペーパー WRAF-DM(フィルム基材)

塗装不良の補修工程用の研磨材になります。主に塗装後のブツ取りに使用され、高い研磨性を実現しています。また、研磨や研磨材交換時に出る、ほこり(リント)の発生を抑える設計にしており、作業の安定性に配慮した製品となります。

自動車エンジン部品用研磨材

VARIOFILM(バリオフィルム 静電フィルム研磨材)

主に自動車のエンジン部品であるクランクシャフト・カムシャフトやミッション系のギヤシャフト等の砥石研磨後の仕上げ研磨用途に開発した静電塗布コーティングのフィルム研磨材製品となります。自動車分野では、砥石研磨後の面粗度向上に不可欠な製品で、自動車メーカーや自動車部品メーカーでも幅広く使用されています。

鉄鋼関連産業(製鉄メーカー)

日本国内で高炉を持つ製鉄メーカーは、日本製鉄株式会社、JFEホールディングス株式会社、株式会社 神戸製鋼所になります。神奈川県には、JFEスチール東日本製鉄所が川崎市にあり、地域の中核企業になります。厚鋼板、熱延鋼板、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、高機能薄鋼板類や継目無鋼管、溶接鋼管等他を製造し、橋梁、建築、造船、自動車、ハイテクなど様々な分野に使用されています。

鉄鋼用研磨材

レジンクロスベルト

当社の研磨ベルト、レジンクロスベルトは品種も豊富で一般金属から特殊鋼金属まであらゆる研磨に適用できるようになっております。ご要望サイズの製作も可能です。また、R形状部分に沿うように適度な柔軟性と研磨力があり、研磨力重視から仕上げ研磨まで全ての研磨に最適な製品を選択できることが可能です。

NPホイール

鋼板、厚板のキズ取り、ヘアライン加工、鍍金後処理、各種バリ取り作業など連続で加工することが可能で専用の自動機に合わせて外径、幅、使用粒度も選択が可能です。使用する基材(研磨布)のバリエーションも豊富で選択が可能です。被削材に合わせて最適な基材を選択することで作業能率のアップをすることが可能です。

電子機器産業

神奈川県は日本の電子機器産業の中心地の一つであり、多くの大手電子機器メーカーや関連企業が存在しています。半導体製造、情報通信機器、家電製品、自動車関連電子機器、医療機器等、大手企業から中小企業まで様々な企業があります。また、多くの企業が研究開発拠点を構えており、新しい技術や製品の創出が盛んです。これらの分野で活動する企業は、横浜市や川崎市など神奈川県内の都市に多く集積しています。地元の大学や研究機関との連携も進み、イノベーションの拠点としての役割を果たしています。これにより、次世代の電子機器や先端技術の発展に寄与しています。その中でも当社が得意としている分野のひとつにプリント基板関連があります。

プリント基板用研磨材

プリント基板には研磨工程があります。主には次のような内容となります ・バリ取り研磨・めっき後研磨(ブツ・ザラ研磨)・インク除去研磨(穴埋め研磨) ・回路形成前研磨・積層前研磨・積層後研磨・露光前処理研磨 ・ソルダーレジスト前処理研磨・SUS板研磨

各工程の研磨材選定は、品質やお客様の条件によって様々です。最適な研磨材を選定することが必要になります。当社では下記研磨材を揃えており、お客様のご要望にお応えできるようにしております。

不織布ホイール(LUB、FUB)

不織布研磨材へ発泡樹脂を含侵した研磨ホイールとなります。ディスク積層型(LUB)とフラップ型(FUB)の2種類があります。高い研削性とロングライフ、バフカス発生量の低減を実現しました。

FSPホイール

研磨材を立体構造に配列させたホイールになります。弊社独自構造により、穴ダレ、片摩耗を抑え、PCBの平坦性を高く仕上げます。耐久力重視の4L5タイプと研削力を重視した5LSの2種類をご用意しております。

TLFホイール

高い研削力とロングライフを両立した成型砥石ホイールになります。穴埋めインク樹脂研磨、デバリング等の高い研磨力を必要とする用途に対応しています。

まとめ

冒頭にも記載しましたが、神奈川県には多様な産業が集積してます。また、教育機関も充実しており大学や研究機関が多くあり、高度な研究開発も行われています。当社では地域に密着して迅速にお客様のご要望にお応えできるよう、東京にオフィスを構えております。研磨のご相談等ありましたら是非、お問い合わせください。お客様の成功の為活動しております。