「お風呂あがり、髪が乾くまで時間がかかって面倒…」そんなとき、風量と熱をピンポイントで当てられるドライヤーがあると、あっという間に乾きますよね? 実はこれ、製造業の現場にもそっくりそのまま当てはまる話なんです。たとえば、塗装ラインにおける「水切り乾燥」工程。部品を洗浄・塗装したあと、塗膜の密着性や防錆性能を確保するには、水分をしっかり飛ばすことが必須。けれど、いまだに「とにかく全体を加熱する」ような大がかりな炉が使われていたりして、時間もエネルギーもかかりすぎている…そんな声があちこちから聞こえてきます。

そこで私たちMipoxが提案したいのが―― 誘導加熱(IH)による、水切り乾燥のスマート加熱です。
水切り乾燥の現場、こんな課題ありませんか?
塗装ラインでの水切り乾燥って、シンプルに見えてなかなか奥が深い。特に自動車部品や産業機器など、形状が複雑な金属パーツは要注意です。
• 🚨 水が残る! ─ 複雑形状に水が溜まり、なかなか乾かない • 🔥 乾かない! ─ 熱風だけでは内部の水が飛ばせない • 🐢 遅い! ─ 炉の立ち上げ時間が長く、ラインの柔軟性が低い • 🌍 エコじゃない! ─ ガス加熱でCO₂排出&作業環境が暑くなる
実際、乾燥炉だけで数十メートルというケースも珍しくありません。その間、部品全体を温める必要があるため、どうしても「熱のムダ」が多くなってしまいます。

ドライヤーじゃなく、IHヒーターという選択
では、IH(Induction Heating)だと何が違うのか? IHは、金属に電磁誘導で渦電流を発生させ、その金属自体を内側から直接発熱させる技術です。つまり、外から温風で乾かすのではなく、「部品自身がドライヤーになる」イメージ。
このアプローチなら… • ⚡ 秒速ドライ! ─ 数分で部品温度が上昇、水分が一気に蒸発 • 🎯 熱を無駄撃ちしない! ─ 必要なところにだけ集中加熱 • 📏 ラインがスリム化! ─ 大がかりな炉が不要、省スペース化 • 🌿 環境にもやさしい! ─ ガス不使用でCO₂排出を大幅カット
特に、アルミや鉄などの導電性のある部品には最適。IHコイルの設計次第で、凹凸のある複雑形状にも対応可能です。

IHは「高温加熱」だけじゃないって、知ってましたか?
「IHって鉄を真っ赤に熱するものじゃないの?」 そう思っている方も多いですが、実は低温領域でも十分に使えるんです。 たとえば、60℃〜80℃程度の“ぬるま湯加熱”でも、IHなら部品の内部からじんわり加熱できるため、水分が芯から抜けやすくなります。しかも、コイル配置を工夫すれば、温度ムラも抑えられて品質も安定。 「狙ったところだけを、狙った温度で、狙った時間だけ加熱する」 ――これがIHならではの加熱制御なんです。

「試してみたい」あなたへ。まずはCAEシミュレーションから
いきなり設備を入れ替えるのは、やっぱり不安。 だからこそ当社では、CAEシミュレーションによるIH加熱の見える化から始められます。 • 部品図面をもとに加熱特性を事前に確認 • 温度分布や立ち上がり速度を可視化 • 実験前に効果の“あたり”をつけられる 実機トライアルのご相談ももちろんOK。ご希望に応じて、テスト用コイルのご用意も可能です。

まとめ:水切り乾燥をもっとスマートに
「今の加熱、なんか非効率かも…」 「エネルギーコストが気になってきた…」 そんな方には、ぜひIH加熱という新しい選択肢を知ってほしい。 髪を乾かすのに、風呂場全体を加熱する人はいませんよね? 必要なところに、必要なだけの熱を届ける。 塗装ラインにも、そんな“賢いドライヤー”を導入してみませんか?
