突然ですが、皆さんは付箋をお使いになりますか?
今は何気ないこともスマートフォン一つで連絡を取れる便利な時代ではありますが、家庭やビジネスの中でも連絡する手段の一つとして付箋やテープでメモを貼って残すことがあると思います。簡単に貼ることが出来て、見た後も簡単に剥がすことが出来る便利なアイテムです。
これは付箋やテープに塗布されている「粘着剤」によって、簡単に貼って剥がせるようになっているためです。
また「貼り付ける」に関連することでいくと、糊や瞬間接着剤などで張り付けたり、固定したりすることがあると思います。基本的には一度貼ると剥すことが出来ず、素材同士を接着し続ける時に使用します。
Mipoxの製品にも粘着剤が使われています。ここでは両者の違いと使用用途について解説していきます。
粘着剤と接着剤の違い
粘着剤と接着剤は同じように材料同士を接着する為に使用しますが、少し違いがあります。
・粘着剤:エラストマー( ゴムのように弾性をもつ柔らかい高分子の素材・材料)の状態で弾性を持っている。初期から強い接着力を持っている。
・接着剤:液状で反応し硬化することで固体になる。接着力は硬化することで強くなっていく。

一般的には包装用のテープや両面テープ等に良く使用され、だれでも簡単に接着することが出来ます。これは粘着剤が弾性をもっているので指で押すだけでも貼ることが出来ます。
また、付箋やシールの様に様々な形に加工して使用することが出来ることも粘着剤の特徴です。

一方で接着剤は液状から硬化することによって固体となり材料同士をより強固に接着させます。そのため、接着剤は塗布して硬化が終わるまでの時間が必要になります。 粘着剤は弾性を持った状態で硬化は終わっているので、そのままの状態でも接着させることが出来ます。接着剤と比べて貼った直後から接着力が強いのも粘着剤の特徴になります。

粘着剤の種類
粘着剤にもさまざまな種類が存在しますが、多くはその原料が異なります。ここでは代表的な粘着剤の種類を紹介します。

ゴム系粘着剤
ゴム系粘着剤はゴムを材料に作られ、一般的には家庭用テープや包装用粘着テープとして多く使用されています。ゴム系粘着剤は耐熱性や耐候性は他の粘着剤と比べて劣っていますが、様々な材料を接着させやすく多く用いられています。 家庭で使用するテープは長時間貼ったままにしておくと剥がすときに粘着剤がそのまま残ってしまうことがあります。これは、粘着剤が熱や空気中の酸素や水分などによって劣化することで発生します。
アクリル系粘着剤
アクリル系粘着剤は原料となる樹脂のガラス転移点(Tg)や分子量によって様々な設計が可能で、弱粘着の物から強粘着の物まで作ることが出来ます。そのため、再剥離性の必要な工程や強い粘着性が必要な工程など様々な用途で活躍しています。 アクリル系粘着剤は粘着力の幅が広いだけでなく、耐熱性や耐候性に優れています。また透明性が高く、変色しにくいのも特徴です。
シリコーン系粘着剤
シリコーン系粘着剤はゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤よりも高い耐熱性を有しています。耐寒性にも優れており適用可能な温度帯が広く、テフロンのような難接着性材料との接着性も良いことが特徴です。 難接着材料同士の接着や絶縁性にも優れているため、電子部品の接着やマスキングとして用いられています。
Mipoxの粘着剤加工
研磨フィルムメーカーであるMipoxはエレクトロニクス用途でも使用される研磨フィルムを製造しています。エレクトロニクス用途といっても半導体や光ファイバーなど幅広い分野があり、粘着剤を貼り合わせることで研磨フィルムを固定し研磨を行うことも少なくありません。そのため、耐熱を求められる環境や再剥離性、強粘着性など、お客様の使用方法に適した粘着剤を貼り合わせし提供しています。 当社で加工が可能な粘着剤は以下になります。
種類 | 粘着力 | 再剥離性 | 耐熱性 |
---|---|---|---|
D粘着剤 | ◎ | × | ◎ |
H粘着剤 | 〇 | × | 〇 |
P粘着剤 | △ | ◎ | × |

Mipoxの事業
Mipoxは、「塗る・切る・磨く」のコア技術をベースに、研磨フィルム、クリーニング用フィルム、液体研磨剤(スラリー)をエレクトロニクス用途から一般工業用途まで幅広く販売する研磨材メーカーです。長年築き上げてきたコア技術「塗る・切る・磨く」を応用した「コーティング受託(受託塗布)」、自社製の各研磨材製品を活用した「受託研磨サービス(受託研磨加工)」、メイン事業である「研磨製品事業」と組み合せて、お客様へ各製品・サービスを提供しています。