Mipoxで製造している精密研磨フィルムの研磨粒子径は、細かい番手で8000番手(1μm)~20000番手(0.2μm)、粗い番手で4000番手(3μm)~600番手(30μm)になります。 ホームセンターに売られている紙やすりは数十~数百番手となり、精密研磨フィルムがとても細かい粒子を材料としていることがわかります。

細かい番手のオリジナル研削機

細かい番手研磨フィルムの研削量をみる方法 粒子径1μmより細かい精密研磨フィルムは、先端が『シャープペンシルの芯』のオリジナル研削機で、芯の削れた長さを測定します。 シャープペンシルの芯は同一メーカーの硬度HBを標準とし吸湿の特性があるためデシケーター(防湿庫)にて保管しています。 ガラステーブルに研磨フィルムを張り付け5300mm走行させ研削します。番手にもよりますが、0.6mmほど削れます。

オリジナル研削機
(画像=オリジナル鉛筆研削機)

最近では、20000番手を超える細かい番手では差がみえないため芯強度をBや2B変え、塗膜強度を確認するために芯強度をHや4Hなどに代えて検査しています。

粗い番手のオリジナル研削機

粗い番手研磨フィルムの研削量をみる方法 ゴム板を敷いた回転テーブルの上にドーナツ状にくりぬいた研磨フィルムを研磨面が上になるように貼り付け、『φ4mm金属製ボール』を先端に取り付けたアッタチメントを接触させ、レコードプレイヤーの要領で回転しながら金属製ボールを削っていきます。

粗い番手の研削機
(画像=粗い番手の研削機)

金属製ボールの重量を削る前と削った後で測定し、重量で研削量を測定します。 細かい番手の精密研磨フィルムで金属ボールを削ってみると、ほとんど削れません。現在、この検査機はありませんが、細かい番手の研削機の比較としてご紹介いたしました。

まとめ

Mipoxでは様々な検査機器を使用して製品の品質管理を行っています。 研磨フィルムを同一研削条件で比較する社内での検査方法をご紹介しました。