研磨紙業界においてスタンダードな砥材の一つに炭化ケイ素(SiC)がございます。 弊社でもWTCC(耐水研磨紙)シリーズを筆頭に様々な品種にて使用しております。 2024年4月より労働安全衛生法の一部が改正され、この炭化ケイ素(SiC)が新たにリスクアセスメントの対象物質として追加されました。 ここでは使用上における注意と他砥材を使用した製品のご紹介をしていきます。

法改正の概要
・施行日: 2024年4月1日から施行されました。
・改正内容: 労働安全衛生法の一部が改正され、炭化ケイ素(SiC)が新たにリスクアセスメントの対象物質として追加され、これにより炭化ケイ素(SiC)を含む製品の取り扱いにおいて、特定の安全基準が求められます。
具体的な取り扱い基準
・リスクアセスメント: 炭化ケイ素(SiC)を含む製品を使用する場合、使用者はリスクアセスメントを実施し、その結果に基づいて適切な対策を講じる必要があります。
・濃度の低減措置: 使用者は、炭化ケイ素(SiC)の曝露濃度を低減するための措置を講じることが求められます。
・記録の作成と保存: リスクアセスメントの結果や関連する記録を作成し、保存する義務があります。
法改正により、業界全体での安全意識の向上が期待されます。企業は、従業員の健康を守るために、より厳格な管理体制を整える必要があります。
代替品の提案
代替材料の使用: 炭化ケイ素(SiC)を含む製品の使用を避けたい場合、アルミナ砥材を使用した研磨紙を一部ご紹介いたします。これにより、リスクを軽減することが可能です。


・WRAC-S:乾式・湿式両用で使用可能です。特に塗装面での使用時に高研磨力を発揮致します。
・RRAC-SDS: ソフトバックタイプ、目詰まりの早い塗装面の乾式研磨に最適。
・AHAC-SDS:高研磨力タイプ、木工木地、塗装面研磨に最適
※現在開発中ではありますがA砥材で のフル番手構成を伴った製品開発をしております。
詳細は担当営業員へお尋ねください。
最後に
炭化ケイ素(SiC)に関する法改正は、労働者の健康を守るための重要な措置です。新しい基準に従い、適切な取り扱いを行うことが求められています。これにより今後より安全な作業環境が実現されることが期待されます。