目次

  1. 溶融亜鉛メッキとは
  2. 溶融亜鉛メッキの特長
    1. 防錆製
    2. 耐久性
    3. コスト効率
    4. 環境への配慮
    5. 自己修復性
  3. 溶融亜鉛メッキのプロセス
  4. 研磨材の選定
    1. 【サンディングディスク】
    2. 【ハイハイディスク】
  5. 最後に

溶融亜鉛メッキとは

鉄や鋼などの金属表面に亜鉛を溶融させてコーティングする防錆処理の一種です。このプロセスは、金属の耐食性を向上させるために広く使用されています。

溶融亜鉛メッキの特長

防錆製

鉄や鋼は酸素や水分と反応して錆びやすいですが、亜鉛は鉄よりも先に酸化するため、亜鉛が鉄を保護します。この特性を生かした溶融亜鉛メッキは、金属表面を亜鉛で覆うことで、酸素や水分からの腐食を防ぎ、保護することができます。

耐久性

溶融亜鉛メッキは、金属表面に強く付着し、剥がれにくい特性があり、適切に施されたメッキは、数十年にわたって防錆効果を持つことで、長期間にわたって保護効果を発揮します。

コスト効率

溶融亜鉛メッキは、他の防錆処理方法(例えば、塗装や電気メッキ)に比べてコスト効率が良い場合があり、メンテナンスの頻度が減り、全体的なコストが削減されます。

環境への配慮

溶融亜鉛メッキは、環境に優しい防錆方法とされており、使用後、リサイクル可能な材料です。

自己修復性

亜鉛が傷ついた場合でも、周囲の亜鉛が腐食して保護するため、自己修復的な特性があります。

溶融亜鉛メッキのプロセス

前処理: 金属表面の油分や汚れを取り除くために、洗浄や酸洗いを行います。
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亜鉛の溶融:亜鉛を約450℃に加熱して溶融させます。
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浸漬:前処理された金属を溶融亜鉛に浸漬し、亜鉛が金属表面に付着します。
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冷却:浸漬後、金属を取り出し、冷却して亜鉛のコーティングを固化させます。
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研磨:サンダーや研磨機を使用して、亜鉛メッキの表面を均一に研磨します。

研磨材の選定

研磨しすぎると、亜鉛メッキの層が薄くなり、耐食性が低下する可能性がありますので研磨材の選定が需要となります。一般に、ディスクグラインダーに取り付け、溶融亜鉛メッキ後の表面仕上げ(凸部、スクラッチ・バリの除去)研磨で使用されている弊社が推奨する研磨材製品は、以下のようになります。

【サンディングディスク】

 サンディングディスク
(画像=サンディングディスク)

サンディングディスクは、基材にヴァルカナイズドファイバーを使用しています。作業内容により、ハードタイプ(HCA 粒度CC14~CC24)、標準タイプ(FCA CC12~CC120)、造船向けで専用基材の表面にメッシュを入れることで高研磨力、高耐久力を実現しています。また、基材面 防水処理により湿気による形状変化が起きにくくなっているシームカット・WCA(CC10~CC24)があり、旧塗膜剥離、足付け作業、サビ取り、金属研磨作業等で使用されています。ハードタイプ(HCA)、標準タイプ(FCA)となります。
ハードタイプ(HCA)は、高研磨力・平面研磨に適しており、標準タイプ(FCA)は、仕上げ・曲面研磨で使用されており、粒度は、限定になりますが、生産効率向上に考慮した基材の厚い製品も開発、新製品としてラインナップしております。

【ハイハイディスク】

ハイハイディスク
(画像=ハイハイディスク)

ハイハイディスク(#40~#400)は、多羽根基材構造と基材の自生作用(基材が摩耗しつつ新しい基材面に変わること)によって、安定した研削性と目詰まりが少なく、長時間の連続作業が可能で、作業時間を短縮することができます。また、基材にヴァルカナイズドファイバー を使用することで、被削材曲面によく追従し、研磨ムラが生じることがなく、均一な安定した仕上げ面を得ることができます。空冷効果により熱による被削材の歪みや、研磨焼けを防止することができます。

最後に

溶融亜鉛メッキの特長や加工現場で使用されている研磨材の紹介をさせていただきました。溶融亜鉛メッキは、建築(フェンス、屋根、支柱など)、橋梁、車両部品、電気機器など、様々な分野で使用されています。特に、屋外で使用される金属部品・構造物・設備において、その金属の耐久性と防錆効果が重要となります。弊社は、市場の変化に対応し、お客様のニーズに適応した製品・開発、地域密着型の営業とより良いお客様の期待に応えられるようなサービスの提供をおこなっていきます。