シンクは家庭内で頻繁に使用されるため、汚れや傷がつきやすい場所です。特にステンレス製のシンクは、水垢や食材の残りなどが目立ちやすく、見た目にも影響を与えます。そこで、今回はMipoxの不織布研磨材ユニベックスシートを使用してシンクを磨く方法についてレポートします。

目次

  1. 不織布研磨材ユニベックスの特性
  2. ディップ方式
  3. 準備
  4. 磨き方
    1. 粗さの種類と不織布研磨材の選定
  5. 磨き始め
    1. 工程                        
  6. 結果と考察
  7. 結論

不織布研磨材ユニベックスの特性

Mipoxの不織布研磨材ユニベックスは、繊維を圧縮して作られた研磨材で、柔軟性があり、さまざまな形状にフィットしやすいのが特徴です。一般的には、AAもしくはCC研磨材が含まれており、表面の汚れやくすみを効果的に取り除くことができます。また、表面を傷めにくい特性があるため、シンクのようなデリケートな素材に適しています。 なおMipoxのユニベックスは、ディップ方式で製造していますので以下のような特徴があります。

 

ディップ方式

ディップ方式は、不織布を液体の研磨剤や樹脂に浸漬(ディップ)する方法です。この方法では、不織布が液体に浸されることで、研磨剤が繊維に均一に付着します。主な特徴は以下の通りです:

  1. 均一性: 液体に浸すことで、研磨剤が繊維の隅々まで行き渡りやすい。
  2. コントロール: 浸漬時間や液体の濃度を調整することで、研磨性や耐久性をコントロールしやすい。
  3. コスト: 一度に大量の不織布を処理できるため、効率的な生産が可能。

準備

クリーニングの工程に戻ります。 まず、シンクを磨く前に、以下の準備を行います。

  1. 道具の用意: 不織布研磨材、バケツ、温水、食器用洗剤、スポンジ、ふき取り用クロスを用意します。
  2. シンクの清掃: まず、シンク内の食器やゴミを取り除き、温水と食器用洗剤で軽く洗浄します。これにより、表面の大きな汚れを取り除きます。
 

磨き方

粗さの種類と不織布研磨材の選定

今回不織布研磨材は、粗目として《♯240ファイン》、中目として《♯400ベリーファイン》、細目として《♯800スーパーミディアム》の3種類を選定しました。なお、Mipoxのユニベックスは、この3粒度のほかに♯120《M》♯1500《SF》♯3000《UF》があります。
粒度につきましては、シンクの素材や汚れの状態に応じて、適切な粗さを選ぶことが重要です。頑固な汚れには粗め、中程度の汚れには中程度の粗さを選ぶと良いでしょう。今回は、荒♯240⇒中♯400⇒♯800の順で仕上げていきました 。

  

磨き始め

不織布研磨材を手に取り、シンクの表面に軽く押し当てて磨き始めます。円を描くように動かすことで、均一に磨くことができます。特に、汚れが目立つ部分や水垢が残っている箇所には重点的に磨きをかけます。

 

工程                        

  1. 240Fファインを使用して大まかな水垢、汚れを削りとっていきます。
  2. 400VFで240の研磨目を除去していきます。
  3. その後、800SMで少し艶っぽく磨き仕上げていきます。
  4. 水分を取り除く: 磨いた後は、ふき取り用クロスを使って水分を拭取ります。これにより、磨き残しや水垢の再付着を防ぎます。

結果と考察

不織布研磨材を使用した結果、下の写真右側が不織布で磨いたシンク側面です。写真では少しわかりにくいですが、シンクの表面くすみが取れてステンレス本来の表面状態となっています。

 

写真右側がユニベックスで研磨した状態です。特に、頑固な水垢や食材の残りが簡単に除去でき、手触りも滑らかになり、清潔感が増した印象です。 また、不織布研磨材の柔軟性のおかげで、シンクの曲面や隅々までしっかりとアプローチできた点も評価できます。ただし、研磨の際にはあまり強く押し付けすぎないように注意が必要です。過度な力を加えると、逆に傷をつける恐れがあります。

 

結論

不織布研磨材を使用したシンク磨きは、効果的かつ簡単に行える方法でした。家庭での定期的なメンテナンスとして取り入れることで、シンクの美しさを保つことができるでしょう。また、今後は研磨後の保護剤の使用も検討し、より長持ちさせる方法を模索したいと思います。シンクの清掃は、家全体の清潔感にも寄与するため、定期的なケアを心がけることが重要です。このような家庭内のメンテナンスにもMipox製品がお役に立てます。今後のMipox製品の進化に期待してください。