日常生活の中で見ない日がない自動販売機ですが、メーカーにより様々なカラーリング(塗装)がされています。ロゴマークはフィルム素材が多くなっていますが、素地のカラーリングは塗料による塗装となっています。この塗装も新規に設置するときはもちろん、改修し塗りなおし設置されるケースでもこの塗装によるカラーリングが必要です。
今回は自動販売機を改修し再塗装するシーンに目をむけて説明します。自動販売機の塗りなおしは使用状況や設置状況によりますが、5年~10年の間で再塗装をします。この再塗装の前工程として一般的に手作業による重い振動工具のサンダーを用いて研磨を行う重労働であると同時に、研磨による粉塵の発生も多く一部水研ぎ作業で行われていますが、水の飛散や汚水問題等、作業上の環境・衛生にも好ましくないいわゆる3K作業です。 そこで今回開発した研磨材とエアーサンダーにより3K作業の解消、環境保護をご提案します。
日本に自動販売機が多い理由
突然ですが、海外では珍しい日本ならではの便利なものと言えばなんでしょうか? トイレのウォシュレット、時間に正確な鉄道、回転寿司、さまざまな答えがあるかと思いますが、肝心なものを忘れていませんか。そう、自動販売機です。 なぜ日本には自動販売機が多いのでしょうか。以下の理由が考えられます。
- 人口密度の高さ
- 治安の良さ
- 性能が優れている
このように、環境・性能・利便性においていずれも高レベルなのが日本人から支持されている理由と言えるでしょう。
3Kの塗装作業の実態
そんな日本人にとってポピュラーな自動販売機ですが、塗装業界の皆様からすると厄介者と悩んでおられる方も多いのではないでしょうか? 自動販売機を塗装する前工程として、一般的にサンダーを使用してロゴマークの除去、ダメージ部位の塗膜剥離、ダメージ部位へのパテ塗布及び平滑に研磨、全体の目消し・足付け研磨があります。 この塗装下地処理研磨は、手作業により重い振動工具のサンダーを用いて研磨を行うため重労働であると同時に、研磨による粉塵の発生も多く一部水研ぎ作業で行われていますが、水の飛散や汚水問題等、作業上の環境・衛生にも好ましくないいわゆる3K作業となっております。 また1台当たりの作業時間が長く、副資材等の消耗品も多く使用することから、コストが多くかかるという難点も持っております。 そこで今回はロゴマーク除去、パテ研磨、目消し、足付け研磨を空研ぎで粉塵が出にくいツールや研磨材を使用することにより、皆様方より頻繁に相談されます難解な問題点の解消をテーマとし、塗装下地仕上げ作業の効率化を図るとともに3K作業の解消、環境保護をご提案させていただきます。
現状問題点を湿式研磨と乾式研磨に分けて整理してみました。品質・コスト・環境のカテゴリーに分けた課題です。
湿式研磨の課題
コスト
- 研磨作業に時間がかかる
- 研磨材の寿命短命
- 研磨工具のパワー不足
環境
- 水の飛散
- 汚水処理
- 研磨工具の重量が重い
- 重労働
乾式研磨の課題
品質
- 塗装後の研磨キズ発生
- パテ研磨の平滑性
- パテマークの発生
コスト
- 研磨作業に時間がかかる
- 研磨材の寿命短命
- 研磨工具のパワー不足
環境
- 粉塵の飛散
- 研磨工具の重量が重い
- 重労働
以上から、きつい・汚い・危険の3K作業とすら言われているほどです。 しかしご安心ください。Mipoxではこの3K作業を少しでも低減できる製品を紹介いたします。
製品紹介
今回ご提案として、自動販売機の研磨にマッチしたエアーツールと2種類の研磨材のご紹介をさせていただきます。①~⑤の課題解決が実現できます。 【エアーツール】スマートサンダー SD-7

軽量で高吸塵タイプのオービットダイヤ7mmのダブルアクションサンダーになります。ロゴマーク~パテ研磨の同時作業が実現可能です。 【研磨材】マジックペーパー AHACタイプ 穴あり #150/#240/#320 研削性重視でありながらパテ粉も絡みにくくロングライフを実現します。

課題解決できること
①乾式研磨 カラミにくい乾式研磨が可能 湿式と同等の仕上がりが可能 ②ロゴマークとパテを同時に研磨 SD-7とAHACの組み合わせによりロゴマークとパテを同時に研磨 工程短縮が可能 ③作業時間を大幅短縮 自動研磨装置を採用することにより、ロゴマーク~パテ研磨~目消し・足付け研磨までの台当たりの作業時間を大幅に短縮が可能になります。 ④研磨材使用量を1/4 パテ研磨に向いた研磨材とサンダーを使用することにより、目詰まり減少、耐久性向上、研磨性向上によりロゴマーク~パテ研磨~、目消し・足付け研磨の台当たり研磨材使用量削減が可能になります。 ⑤環境に優しい高吸塵性 人体・作業環境を考え高吸塵性
まとめ
5年後・10年後の自動販売機業界の変化によって塗装方法やスクリーン印刷など様々な可能性がありMipoxではよりニーズにマッチした製品の開発を引き続き継続し、お客様の成功のために製品・サービスを提供していきます。