目次
1. 導入:福山事業所のサンディングディスク生産工程が抱えていた課題
当社の福山事業所で製造している「サンディングディスク」は、造船や金属加工、建築など幅広い産業で重研削・研磨に使われる重要な製品です。その生産ラインにおいて、これまで現場スタッフの手作業に頼っていたのが「製品の拾い・木パレット積載作業」でした。
自動化前の作業フローと重労働
サンディングディスクの製造プロセスは、ディスクの自動投入から始まります。
この中で、コーティングを終えた製品を1枚ずつ手で拾い上げ、木製パレットに綺麗に並べる作業、さらに枚数が溜まった重量のある木パレットをどかして次のパレットをセットする作業は、スタッフに大きな負担をかけていました。
屈み込みながら重い木パレットを移動・積み重ねる作業は、特に腰への負担が大きく、怪我や疲労の大きな原因に。 ● 単純繰り返し作業による疲労
1日中同じ姿勢で製品を拾い続ける単純作業は、作業者の集中力と体力を奪っていた。
2. 変化:自動機導入がもたらした効果(省人化と労務負担の軽減)
この重労働を解消するため、福山事業所では拾い作業とパレット積載工程への自動化ロボット(自動機)導入に踏み切りました。
現場から届いた「生の声」
自動機が稼働を開始したことで、現場の労働環境は大きく改善されました。
3. 挑戦:一歩踏み出したからこそ見えた「新たな課題」
しかし、自動機を導入して「すべてが完璧に完了した」わけではありません。実際に現場でロボットを動かし始めて初めて、事前のシミュレーションでは見えなかった数々の「リアルな課題」に直面しました。
既存のラインに機械をそのまま当てはめるだけでは、100%のパフォーマンスは発揮できません。しかし、当社はここで立ち止まることはしません。
4. 結び:人が共に働く「自働化」と、完全無人化へのロードマップ
自動化の第一歩を踏み出したからこそ、これらの課題を見つけることができました。最初から完璧な自動化など存在せず、「課題を見つけ、現場で自社改善を繰り返し、自動機を自社の手で育てていくこと」こそが、本当のモノづくり改革だと考えています。
当社が目指すのは、単に人を排除する「自動化」ではなく、人がテクノロジーと安全に調和して働く「自働化」です。
現在、福山事業所で自動化が完了しているのは、ラインの片側(1レーン)です。ここで得た貴重なデータと改善ノウハウを蓄積し、さらにバージョンアップさせた「進化型自動機」をもう片側のレーンへ横展開します。そして最終的には、この工程の完全無人化を目指して、マイポックスはこれからも現場改革に邁進してまいります。
記事No,571
