エアツール は、圧縮空気を動力源とした各種動力工具の総称です。エアの力を利用したハンドツールは作業効率が高く、エア源ひとつで大きなエネルギーを得ることができるため、DIYをはじめ、製造業の生産ラインまで数多くのものづくりの現場で使われています。今回は、代表的なダブルアクションサンダーとオービタルサンダーの種類や特徴 について解説します。

目次

  1. エアツールの特徴
    1. メリット
    2. デメリット
  2. エアツールの種類
  3. ダブルアクションサンダーの特徴
    1. 【ダブルアクションサンダー・オービットダイヤ3mm】プレトップサンダー
    2. 【ダブルアクションサンダー・オービットダイヤ7mm】スマートサンダー SD-7
  4. オービタルサンダーの特徴
  5. まとめ

エアツールの特徴

エアツールはエアを動力として利用した手持ち工具のひとつで、電動工具と並んでよく使われる代表的なパワーツールです。 電気を使う電動工具に比べて小型・軽量なため、生産ラインでの長時間の使用や、取り回しが必要とされる現場での作業に最適です。また電動工具に比べて構造がシンプルで壊れにくく、メンテナンスも容易となっております。
また、空気を圧縮するためのエアコンプレッサーと圧縮した空気を送るためのエアホースは、エアツールを使う上でマストアイテムになります。圧縮した空気を利用した作業は、「タイヤに空気を入れる」「釘を打つ」「部材を削る」など多岐にわたりますが、いずれの場合においてもエアコンプレッサー・エアホースがないと成立しないといっても過言ではありません。

メリット

  • 小型で軽量
  • 過負荷に強く、モータの焼きつきなどがない
  • 高速回転で、打撃のパワーを得やすい
  • 感電やスパークによる引火の危険が少ない
  • 耐久性・メンテナンス性が高い

デメリット

  • 使用時の「騒音(エア排気音)」が大きい
  • 導入前には騒音値や設置場所の確認が必要
  • 使用範囲に制限が出る
  • 初期費用が電動工具と比較してかかる

エアツールの種類

ここでは代表的なエアツールの種類を紹介します。
① ダブルアクションサンダー
塗膜剥がしやパテで補修した表面の研磨に使用する空圧式研磨機です。環境に配慮した、粉塵や削りカスを吸収する集塵ホース取り付け口もあります。
②オービタルサンダー
研磨ペーパーをつけて、塗装膜やパテの研磨をする空気工具です。環境に配慮した、作業時の粉塵や削りカスを吸収する吸塵式もあります。
③シングルサンダー
高回転でサンディングペーパーを用いての自動車鋼鈑の旧塗膜剥がし作業や、バフを用いての塗装面のポリッシング作業などに使用します。使いやすい小型で軽量なバーティカルタイプのエアーポリッシャーです。
④ ギアアクションサンダー
ギア偏心回転により低速回転でも硬トルクにて研削作業ができます。研磨紙の摩耗、目詰まり低減、並びに研削材の発熱によるひずみを低減します。研磨紙の摩耗、目つまり低減、並びに研削材の発熱によるひずみが低減します。小面積の色剥ぎ、フェザーエッジ出し、パテ研削、塗装前の足付研磨。 用途としては、塗装後の肌調整樹脂パーツ研削、金属の目ならし、木地研磨があります。
⑤ ストレートサンダー
上下ピストン運動によりライン出し・平面出しなどの研磨作業に威力を発揮します。

エアツールサンダーの中でもダブルアクションサンダーとオービタルサンダーの2機種があれば大抵の作業は可能だと言われております。この人気2機種の特徴とMipoxの推奨するサンダーについて説明します。

ダブルアクションサンダーの特徴

オービタルサンダーより研磨力が強く、粗研ぎから仕上げまで使用できるのが特徴です。

  • 回転軸が偏芯(オービットダイヤ)しています。
  • 円滑な二重回転運動をします。
  • 偏芯量(オービットダイヤ)によって研削力は変化します。 一般的なオービットダイヤは、仕上げ研磨用として3mm、汎用性が高い5mm・7mm、粗研磨用の10mmのラインアップとなっています。 Mipoxでは、3mmと7mmと9mmの3種類のオービットダイヤのサンダーを扱っています。

【ダブルアクションサンダー・オービットダイヤ3mm】プレトップサンダー

プレトップサンダー
(画像=プレトップサンダー・プレトップサンダーKAKU)

低重心・低振動で手研ぎ感覚でなめらかな仕上げが可能です。

【ダブルアクションサンダー・オービットダイヤ7mm】スマートサンダー SD-7

スマートサンダー SD-7
(画像=スマートサンダー SD-7)

スマートサンダーSD-7を使用した自動車補修の板金システムのスマートサンディングシステムをご紹介します。

スマートサンディングシステム
(画像=スマートサンディングシステム)

1・工程短縮&コストダウン
通常14工程がスマートサンディングシステムでは9工程での作業が可能になります。その理由は、「研削性の高いダブルアクションサンダーのスマートサンダー(SD-7)」と「研磨目の細かい耐taiQ」との組み合わせにより、従来シングルサンダーの#60や#80の粗いペーパー使用せずに、「塗膜剥離とフェザーエッジ」の作業が同時に実現できるというメリットがあります。このシステム提案はMipoxだからこそできる提案なのです。このスマートサンダーと耐taiQとの組み合わせによって時間短縮とコストダウンが可能になります。

2・品質向上
①鉄板熱を従来工法と比較し30%下げることができるので、鉄板へのダメージをやわらげます。 ②フェザーエッジの研磨目も細かくキレイに入るので後工程が断然楽になります。

3・作業環境向上
① フル吸塵システム提案により大幅に作業環境がUPします。
② 吸塵ファイルを販売しているメーカーも少なくなってきています。吸塵ファイルメーカーというのはなく、サンダーメーカーも研磨材メーカーもテリトリーではないのでMipoxが開発しました。

4・コストパフォーマンス
グローバル市場を見据えたサンディングシステムとしての提案によりサンダー/吸塵ファイルともお求めやすい価格となっています。

【ダブルアクションサンダー・オービットダイヤ9mm】ゴーナインサンダー GO-9
GO9サンダーは、オービット9㎜なのに低重心でバランス良く、長時間の作業でも疲れにくい次世代サンダーです。 Go9サンダー+剛goQとの組み合わせで作業効率がアップします。

ゴーナインサンダー GO-9
(画像=ゴーナインサンダー GO-9)

オービタルサンダーの特徴

ダブルアクションサンダーに比べると研削力は劣りますが、削りすぎないので扱いやすく力が平均的にかかるので、均一な研磨ができるのが特徴です。

・動きは角型のパッドがゆるやかな楕円の運動をします。
・パテの研磨や木工研磨作業に多く使用されます。

オービタルサンダーの種類はミニタイプ/ワンハンドタイプ(ペーパーサイズ75×110)があり、小面積のパテ研磨や仕上げ研磨などに使用されています。またワイドタイプ(ペーパーサイズ100×180)があり、広い面積のパテ研磨、面出し研磨などに使用されています。 Mipoxでは3mmのオービットダイヤのオービタルサンダーを扱っています。

【オービタルサンダー・オービットダイヤ3mm】プレトップサンダーKAKU

プレトップサンダー
(画像=プレトップサンダー・プレトップサンダーKAKU)

低重心・低振動で手研ぎ感覚でなめらかな仕上げが可能です。

まとめ

今回は「エア工具」の性質や製品の種類などについて解説しました。エア工具は構造上、電動工具より壊れにくいとされています。初期費用こそかかりますが、いったん買ってしまえば長く使い続けられるでしょう。作業効率が格段にアップするため、この機会に現場への導入を検討してはいかがでしょうか。もちろん、DIYユーザーの方も、エア工具があると作業の幅が広がります。

Mipoxでは、お客様のお困りごとを解決するたに工程提案やツール提案といった観点からもお客様のお手伝いをさせていただきます。解決したいことがございましたらMipoxにぜひお声がけください。

参考文献:コンパクトツール株式会社ホームページ