北九州エリアは製鉄・鉄鋼産業、非鉄金属産業、自動車産業、化学産業など幅広い産業が盛んなエリアで、それぞれの産業において研磨材の使用は不可欠となっております。特に製鉄産業は北九州エリアの代表的な産業であり様々な研磨製品が使用されています。 こちらの記事では製鉄・鉄鋼産業と非鉄金属産業で採用いただいている弊社の研磨製品についてご紹介いたします。
製鉄・鉄鋼産業
製鉄・鉄鋼産業では金属材料の品質向上と生産効率の観点から研磨作業が必要不可欠です。 鉄をつくる工程は主に製鉄⇒製鋼⇒圧延⇒表面処理の工程があり、黒皮とよばれる酸化被膜の除去や材料の強度や機械的な性質を調べるために用いられる試験片の研磨、表面仕上げの工程で研磨製品が使用されています。
製品紹介
表面処理工程
製鉄業における品質管理と生産効率の向上において鋼材の表面処理は重要な工程です。中でも黒皮の研磨は製品品質と生産性を高めるための重要な役割を果たしています。黒皮は、製鉄や鋳鉄の冷間加工の工程で酸化鉄層が形成された結果できる黒い層になります。この黒皮の層は最終製品の機能に大きな影響を及ぼし特に塗装やメッキなどの表面処理に大きく影響を及ぼします。黒皮の研磨で黒皮層を除去し、鋼材表面の均一や滑らかさを出します。この研磨により塗装やメッキ処理を均一に行うことができ耐食性や外観の向上だけでなく多くの用途への適用、製品の長寿命化につながります。 この表面処理の工程では重研削から仕上げ研磨まで幅広く製品のラインナップがある一般金属・特殊金属用のレジンクロスベルトをご使用いただいております。
試験片の研磨工程
試料を微細構造の観察および各種材料試験を行うための状態へ整えるための工程です。実際の製品製造において見えない内部的な性質を探るために試験片はなるべく製品の状態と同等のものであることが求められます。この工程での研磨は試験片の表面を平滑化し、酸化や汚れを取り除くために行われます。研磨を行うことで顕微鏡観察における内部構造の確認や、引っ張り試験、硬さ試験などの試験を正確に行うことが可能となり、欠陥の存在や寸法精度の評価するためにも行われています。 このように試験片の研磨は製品の安全性、性能、品質を確保しそれらが一定の規格や基準を満たしていることを確認するために製鉄産業において重要な役割を果たす必要不可欠な工程となっております。 こちらの工程では耐久性に優れ、安定して仕上げ面が実現可能な弊社の耐水ペーパーをご使用いただいております。
非鉄金属産業
非鉄金属とは
非鉄金属とはその名の通り鉄を含まない金属のことを言います。主な非鉄金属だと銅や鉛、ニッケル、アルミニウム、亜鉛、スズ、マグネシウムなどがあり合金も含めると数え切れないほどの種類があります。北九州エリアには非鉄金属産業も様々な分野で展開をされており研磨作業も欠かせない工程の1つになっています。 非鉄金属産業では表面研磨や、形状の修正に研磨製品が広く活用されています。
表面研磨
非鉄金属の表面研磨は製品の質、耐久性、外観の向上のため行われます。研磨によって表面が滑らかになるだけでなく、表面に付着している小さな不純物やキズなども取り除くことができ製品の品質向上につながります。また表面研磨により製品の耐食性を向上させることで機能性と製品の寿命を延ばすことができます。 このように非鉄金属の表面研磨は製品の性能、耐久性、外観だけでなく最終的な製品の市場価値を高めるため重要な役割を担っている工程です。
形状修正の研磨
非鉄金属の形状修正のための研磨作業は生産プロセスでの精度を保つために重要な作業です。その主な目的は成形後に発生したバリ等などを除去することで精密さを出すことです。生産工程で一貫した品質を維持するためにも必要な作業となります。 このように形状修正のための研磨も表面研磨と同じように製品の品質、性能、寿命を向上させるために重要な工程です。 こうした表面研磨や形状修正の研磨工程では仕上げの研磨に適した柔軟性のある非鉄金属用のレジンクロスベルトをご使用いただいております。
まとめ
ここまで北九州エリアの産業と使用研磨製品についてご紹介させていただきました。 北九州エリアは製鉄産業だけでなく幅の広い製造業が盛んなエリアです。弊社では各産業のお客様のニーズに合わせた最適な製品のご提案を行いお客様の課題解決に寄与していきます。研磨についてのお悩みがございましたらぜひ一度ご相談ください。