新型コロナウィルス流行があり、外出を控え家族と家で過ごす時間が増えた方も多いと思います。そんな時間をDIYや模型作りで充実したものにしたいという方のために、今回は誰でも使える手軽な手工具を紹介します。
目次
部屋のリフォームや趣味を活かしたDIYにどんな工具を使えばよいの？
DIYで使用される工具類
1.電動ドライバー（ネジ締めや穴開け）
2.電動グラインダー（砥石や布ヤスリを装着して研磨するツール）
3.オービットサンダー（紙ヤスリを装着して研磨するツール）
4.電動ノコギリ（木材や樹脂をノコギリ刃で切る）
紙ヤスリ/布ヤスリ（#60～#2000）
クラフト紙や合繊布を基材に研磨砥材が付いており、手や工具で擦って削ったり磨いたりできるお手軽研磨材です。削りの粗さのラインアップと扱いやすさは抜群ですが、使用後は産廃ゴミとしての処理が必要です。
オムニシートってなに？
オムニシートは1mmの薄い金属板に鉄鋼ヤスリの技術で目立てを行った誰でも簡単に使える金属ヤスリです。木材やプラスチック、石膏ボード、パテ、非鉄金属（アルミ・真鍮）を削るのに最適です。軽量なソフトハンドルを使用すれば3種類の粗さ（荒削り・中仕上げ・仕上げ）のオムニを取り換えて使用できます。カンナやノミ、電動工具などプロ御用達の工具の購入に躊躇してしまう方にはもちろん、老若男女どなたにでも気軽に使える金属ヤスリです。またヤスリ面に削りカスが詰まってもブラシやエアーブローで簡単に除去でき繰り返し使用できるのも魅力です。
オムニシートの活用法
・簡単リフォーム例：壁紙の張替え
部屋の壁紙の張り替えは気分がリフレッシュできる人気のDIYです。でも古い壁紙を剥がす時に破れてしまうことがあるうえ、残った下地の糊を綺麗に平滑にするのは大変な作業です。そのような時にオムニシートの中仕上げ（#240相当）を使えば簡単に残った古い壁紙や糊を除去することができます。また、壁に開いてしまった小穴やキズをパテ埋めした場合もオムニシートの中仕上げで平滑に削ることが可能です。
簡単リフォーム例：床（フローリング）修復
洋室のフローリング（床材）には無垢材や集成材といった木材を使用されます。床板に塗った塗料やニスは経年劣化による色褪せが発生します。その修正にもオムニシートは有効です。日焼けした部分の古い塗料やニスを剥がす時にオムニシート仕上げ（#400相当）で擦り表面を活性化させます。その後にニスや専用クレヨン、ペンを塗り色調することで綺麗に補修ができます。またフローリング表面にできてしまった小傷やササクレもオムニシートの仕上げで削ればきれいに取り除くことができて人が触れても刺さる心配はありません。
オリジナルのキャンプギア（道具）を作る
コロナ禍がきっかけで3密を避けながら楽しめる趣味として1人キャンプが浸透しました。キャンプで使うキャンプギアを自作する方達も増えています。小型のサイドテーブルやチェア、ハンガーラック、鍋敷きなどを木材やプラスチックを使って製作する方もいることでしょう。多くの場合、ホームセンターで木材の板やプラスチックパイプを購入して組み立てることになると思いますが、切断面のバリ取りや塗料・ワックスを塗る前の材木表面の活性化にもオムニシートは活躍します。最近は野山に落ちている枯れ木を使ってお洒落なキャンプギアを製作する方も増えており、枯れ木の切断面や表面をオムニシートで削って木目を活かしたデザインにすることもできます。
プラモデルを作る
プラモデルはパーツとランナー（枠）が繋がっており切り離す部分をゲートと言います。パーツを取り外した時に残るゲートのかけらを綺麗に処理することをゲート処理と言います。ゲート処理ができていないと塗装後や組立て後に綺麗な仕上がりになりません。
オムニシートは非常に薄いヤスリのため、ゲート痕を平滑にして継ぎ目を綺麗に仕上げることができます。また3Dプリンターなどで成形した造形物の繋ぎ目（ビード）も同様に仕上げることができるため、フィギュアを製作する方にも心強い味方です。
紙ヤスリや布ヤスリとの違い
| オムニシート | 紙・布ヤスリ | ||
|---|---|---|---|
| 長所 | 短所 | 長所 | 短所 |
| 刃がなく安全 | 金属製で硬い | 柔軟性がある | ゴミの処分に困る |
| 番手選びが簡単 | 番手が豊富 | 購入する番手が多い | |
| 目詰りしない | 値段が安い | 目詰り早い | |
オムニシートには刃物がついておらず、ソフトハンドルに取り付けて手作業で研磨するため、危険が少なく安心して使えます。ヤスリの粗さは荒削り（#80相当）・中仕上げ（#240相当）・仕上げ（#400相当）と、DIYやホビーで使用しやすい粗さを用意しており、マジックテープで簡単に脱着ができます。ヤスリ面の目詰りもブラシやエアーブローで簡単に除去できます。継続使用が可能でランニングコストに優れており、高額な工具も必要ありません。
最後に
新たな趣味としてプラモデルやDIY、キャンプなどを始めたい方は、ぜひこの機会にオムニシートをご使用をいただけると嬉しいです。誰でも最初は初心者です。オムニシートは失敗が少ないお手軽なヤスリなので、ぜひチャレンジしてみてください。