TLFとFSP

はじめに

「穴埋めインクの突起がキレイに削れない」「基板の平面度を保ちながらバリを取りたい」「研磨作業の効率を上げてコストを抑えたい」——PCB(プリント基板)製造や精密金属加工の現場では、基板の薄型化・高密度化に伴い、研磨工程への要求が年々厳しくなっています。要求精度を満たせなければ歩留まりの悪化や手戻りが発生し、生産性に大きな影響を与えかねません。

本記事では、こうした現場の高度なニーズに応える「マイポックス研磨材シリーズ」の特長と、用途に合わせた最適な選び方を徹底解説します。「ペレットタイプ」「砥石タイプ」それぞれの強みを理解し、自社の加工課題の解決にお役立てください。

目次

  1. はじめに
  2. 突起除去と平面度維持を両立する「ペレットタイプ研磨材」
  3. 圧倒的な研削力で生産性を劇的に変える「砥石タイプ研磨材」
  4. まとめ

突起除去と平面度維持を両立する「ペレットタイプ研磨材」

課題:穴埋めインクの突起処理やバリ取りで基板を削りすぎてしまう

PCBの穴埋めインク除去やドリルバリ取りにおいては、不要な突起部分だけを正確に削り取り、基板全体の平面度(フラット性)を損なわない研磨技術が求められます。

マイポックス ペレットタイプの特徴と強み

マイポックスのペレットタイプ研磨材は、ピンポイントな研磨力と基板表面の保護を両立させた製品です。

突起に対する圧倒的な研磨性 穴埋めインクの膨らみやドリルバリなど、局所的な「出っ張り」に対して強力に作用します。
オーバーグラインドを防ぐ安全設計 基板の平坦面を過剰に削りすぎないため、製品の平面度向上に大きく貢献します。
高耐久性による長寿命化 耐摩耗性に優れており、砥石の交換頻度を減らしてランニングコストを低減します。

FSP製品
代表製品:FSP-WMシリーズ(4L5 / 5LS)
寸法(外径D×幅w×穴径d) φ150mm × 610mm × φ76.2mm
対応粒度 #320、#600 他
砥粒種類 GC(グリーンシリコンカーバイド)
最大回転数 2,000 rpm
標準負荷電流値 2A以下

圧倒的な研削力で生産性を劇的に変える「砥石タイプ研磨材」

課題:研削力が不足しており、研磨工程がボトルネックになっている

「厚みのあるインク層を一気に削りたい」「鉄系・ステンレス材の表面研磨に時間がかかりすぎている」——こうした現場では、何よりも“切削力(研削力)”が重視されます。

マイポックス砥石タイプの特徴と強み

マイポックス砥石タイプ研磨材は、高い切削性とワーク(被研削材)への「なじみ性」を兼ね備えた高能率研磨材です。

高研削力によるタクトタイム短縮 従来品に比べ強力な切削力を持つため、研磨時間を大幅に短縮し、作業効率を向上させます。
優れたワークなじみ性 独自の内部構造により、研磨時の衝撃を和らげ、基板や金属面にしっかりフィット。均一な研磨面を実現します。
異材質・鉄系材料にも幅広く対応 PCB領域にとどまらず、SUS(ステンレス)板をはじめとする鉄系材料の表面研磨でも高い実績を誇ります。

代表製品:TLFシリーズ(S/P/H)
寸法(外径D×幅w×穴径d) φ150mm × 610mm × φ76.2mm
対応粒度 #320、#600 他
砥粒種類 GC(グリーンシリコンカーバイド)
最大回転数 2,000 rpm
標準負荷電流値 2A以下

まとめ

プリント基板や精密金属加工における研磨課題は、加工内容によって最適な研磨材が異なります。突起除去と平面度維持を両立したい場合は「ペレットタイプ」、研削力を重視してタクトタイムを短縮したい場合は「砥石タイプ」がそれぞれの強みを発揮します。自社の加工条件に合わせて最適な研磨材を選ぶことが、歩留まり改善と生産性向上への近道です。

どちらを選ぶ?早見表

ペレットタイプがおすすめ
こんな課題に 穴埋めインクの突起・ドリルバリを、平面度を保ったまま除去したい
理由 局所的な突起への高い選択性と、削りすぎを防ぐ安全設計
砥石タイプがおすすめ
こんな課題に 研磨力不足でタクトタイムが伸びている、鉄系・ステンレス材の研磨に時間がかかる
理由 高い切削力とワークへのなじみ性でタクトタイムを大幅短縮

「自社の基板ラインにどの研磨材が合うか分からない」「現在の研磨工程の歩留まりを改善したい」とお悩みではありませんか?弊社では、貴社の加工条件(ワーク材質・回転数・ライン速度など)に合わせた最適な研磨材選定のご提案や、お試しサンプルのご提供を行っております。まずは現場のお悩みを、お気軽にご相談ください。


記事No,537