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1日目の手研磨体験の熱気も冷めやらぬまま迎えたDay2。テーマは「究極のどろだんごマシンを作る(自動化への挑戦)」です。2日目のワークショップの模様と、高校生たちとの試行錯誤から見えてきた「ものづくり」の真髄をレポートします。
Day2のテーマ:「自動化」とは何か?
2日目はチームが再編され、新たな高校生メンバーとの顔合わせからスタート。大人も高校生も、やはり気になるのは「昨日どんな研磨フィルムやプロセスを使ったか」ということ。1日目の失敗・成功の話題で持ちきりとなり、スタート早々一気に距離が縮まりました。
2日目のゴールは、手研磨から「マシンを使った自動化」へのステップアップです。
単に機械を動かすことではなく、「再現性・量産性・安全性・効率性を考慮し、誰がやっても同じ結果を出せること」。
先行研究や前例を学び、それを超えていく——「当たり前を超える」ことの難しさと面白さに挑む1日が始まりました。
電源を入れない!?「じらし」が生んだ深い構造分析
今回ベースとして使用するのは、専用の「どろだんごマシーン」です。普通ならすぐに電源を入れて動かしたくなるところですが、今回はまず「電源を入れずにひたすら触りまくる」というユニークなプログラムからスタートしました。
マシンには摺動(しゅうどう)機構と圧力調整機構が備わっており、ダイヤル調整だけでなく、バネと重りを追加して+αの圧力をかけられる設計になっていました。こうした構造を手と目でじっくり観察・分析した後に、いよいよ満を持して電源を投入!
事前に分析し尽くしたからこそ、「動かしたときにどうなるか」のイメージが劇的に広がる。電源を入れる前の「じらし」が、深い理解を生み出す素晴らしいプロセスでした。
製造のプロが伝える「安全第一」と、自動機ならではのアクシデント
機械を稼働させる前には、徹底した安全講習が行われました。保護具の着用、周囲への配慮、高電圧・駆動部の危険箇所など確認事項は多岐にわたります。日常的に安全を最優先するマイポックスの製造部門のメンバーが、高校生たちに直接レクチャーしました。
実際に自動機を動かしてみると、手研磨とは違う課題が次々と発生。研磨パッドの端面が泥だんごに当たって表面に傷が入るなどのアクシデントも起きましたが、高校生も社員も諦めず、加圧や位置を調整しながら徐々に扱いに慣れていきました。
「現状復帰なら改造OK」——マイポックスの受託事業に通じるマインド
コンテストのルールとして、「現状復帰ができる範囲であれば、機械を自由に改造してよい」という発表がありました。
これを聞いたとき、私は自社の受託事業と強く重なるものを感じました。マイポックスの受託事業は、お客様の素材をお預かりし、当社の設備を使って「塗る・切る・磨く」技術を提供するサービスです。既存の設備で対応するだけでなく、お客様の「やりたいこと」を実現するために、時には設備を現状復帰できる形で工夫・改造しながら工程を組み上げます。
高校生たちがマシンに向き合う姿は、まさに私たちが日頃ビジネスで行っているものづくりの原点そのものでした。
チームビルディングと行動指針「あ・い・う・え・お」
午後は同じチームで振り返りを行い、ワークショップの成果をシェア。このプロジェクトには「特定のリーダー」を置かず、全員がそれぞれの強みを活かして協力し合います。活動を通じて、参加者一人ひとりが自分の役割を再認識していました。
ワークショップの中で共有された「あ・い・う・え・お」の行動指針も非常に印象的でした。
特に「い(いつやる?)」は、仕事を進める上で最も立ち止まりやすいポイントです。マイポックスでは現在、PDCAを超えた「DDDD(Do, Do, Do, Do:とにかくまずやってみる)」という文化が根付いていますが、「まず動く」精神の大切さを改めて実感させられました。
研磨フィルム「5枚」の選定と「再現性」への挑戦
2日間の試行錯誤を踏まえ、各チームが本番に向けて使用できる研磨フィルムは「5枚まで」に絞り込まれました。私たちのチームでは2日間の失敗データをもとに5種類を選定し、以下の3ステップで検証を行いました。
選んだ5枚の組み合わせで狙い通りの仕上がりになるか仮説検証
別のメンバーが同じ工程で手研磨を行い、誰がやっても同じ結果になるかチェック
並行して「どろだんごマシーン」にセットして研磨を実施
人を変えても近い仕上がりを実現。「再現性」の仮説が証明されました。
自動化の奥深さを痛感。まだまだ改良の余地があり、本番に向けて継続検証中。
おわりに
2日間のキックオフプログラムを通じて、単なる「泥だんご作り」を超えた、本物の研究・技術開発のプロセスを体感することができました。
選定した5枚のフィルムと、自らカスタマイズしていく「どろだんごマシン」。コンテスト本番に向けて、それぞれのチームがどのようなアプローチで「究極の光るどろだんご」を仕上げてくるのか、今から楽しみでなりません。
各チームの進化と発表に、ぜひご期待ください!
